Happy Hacking Keyboard for Zaurus

Zarusは,Zaurus Pocket (MI-110) から外部キーボードが付けられるようになりました. 専用キーボードは,Zaurusと同じ位の大きさでそれなりに打てるし,なかなか よくできている (蓋が裏に付くのなんか,まさに「目のつけどころが...」って 感じ) のですが,やはり本気では打てません.

そこで happy hacking keyboard をつなげてしまおうと思い立ちました.(なぜ Newton キーボードでなかったのかというと,深い意味はありません.今度は 違うものでやってみたかっただけです.:-)

まずはロジアナを使って,ザウルスのキーボー ドプロトコルを解読しました.かなり簡単なプロトコルでした.

次に簡単な回路図を書き,後は作るだけ.

用意するもの

Zaurus専用キーボードは,ケーブルとコネクタだけを使います.なんともった いない! また,HHKは基板を取り出し,コネクタをはずします.基板は捨てちゃ う.これまたもったいない.

結構大変なのが,HHKの基板からのコネクタはずし.全部表面実装なので, 複数のピンを同時に温めないと外れません.基板は捨ててしまうので,基板を 切ったりすると少し楽かもしれない.まさか私と同じことをやる人がいると は思えませんが,もしいたら,ここだけは頑張ってください.


出来上がった HHK for Zaurus

これが全景および中身です.基板がやけに大きいのは,ケー ス内部にピッタリさせてガタツキを押さえるためです.裏に怪しい部品が載っ ていたりするわけではありません.


基板のアップ.PIC 16C74という石を使っています.この他は抵抗が少々. 水晶は 16C74 の下に入っています.ソケットは薄型のものではないので, 空間があるのです.

緑のビニールテープはショート防止のため (HHKは中に鉄板が入っている) です. へたな半田付けを隠しているわけではありません.そうそう,基板から出ている フラットケーブルは,WIDE SCSIのフラットケーブルです.とても細かいので, 今回の用途にはピッタリでした.


さて,このキーボードの最大の売りです.電源を自前で持っています.単4電 池2本が,HHKのコネクタをしまうへこみに入っています!!!

Zaurusからは 3Vが供給されているので,これをそのまま使ってもよかったの ですが,出先でキーボードを使ったおかげで電池がなくなってしまったりする とシャクなので自前で持つことにしました.PICがどれくらい電気を消費する かわからなかったというのもあります.

ただし,今は MI-310を使っています.こいつは単3 x 2本だし,どうせニッケ ル水素電池を使っているしで,キーボードの消費電力くらいはどうってこと なさそうです.もし,次に作る時は Zaurusから電気をもらうでしょう.

それはともかく,この電池入れだけは,誰に見せてもウケるので,私は満足.


ケース内側からみた電池入れ.コネクタのくぼみに,単4電池ボックスをカッターで 切ったものをつなげてエポキシ接着剤でとめてあります.


コネクタを外側から見たところ. ザウルスユーザにはお馴染みの コネクタが見えます. 右側は基板接続部.写真で見ると細かそうですが, 大したことはありません.それよりは HHKのキーマトリクスへのコネクタの方が 大変です.


これができあがり.もっとも,こういう風に持ち歩くことは実はほとんどあり ません.Zaurusだけでも十分使いものになりますし,そもそも私は出先で ガンガン入力するなんてことがないのだった...

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